『ありがとう』
共同募金の助成を受け、聴覚に障害を持つ子どもたちのための「夏休みろう子どもクラブ」を8月に6日間開催しました。全県から、延べ100名の子どもたちが参加しました。
このクラブは、聴覚に障害を持つ子どもが長期の夏季休暇に地域において孤立しないことを目的に開催しています。毎年継続参加する子どもや、ろう学校だけではなく、地域の学校に通う聞こえない子どもの参加も多くあり、クラブでは、聞こえない子どもたちが分かる手話で学習、交流、体験を行えるよう様々な企画を準備、実施しています。今年の社会見学(小学校高学年〜高校生)では、国立印刷局(静岡市)で新紙幣導入の話を伺い、製造過程を見学しました。幼児は、工作や運動を中心に企画、小中高生は、勉強、スポーツ、調理、プールを楽しみました。ろう指導者による「ミニ手話講座」では、物や形の手話での表し方、数の分類の手話について学習しました。また、「ろう者と聞こえる人の生活の違い」、「デフリンピック」の座学も参加者に好評でした。クラブ全体としては、小学校高学年、中高校生たちが主となって、下の子どもたちの面倒を見るなど、横だけでなく縦の関わりが多く見られ、家とは違う一面に子どもたちの成長を感じることができました。
参加した子どもたちから「来年の夏休みもまたこのクラブに参加したい」と感想があり、本クラブが手話言語で意思疎通を図ることができるろう児の集団コミュニティを形成し、保護者の急速につながる大切な場となっています。このクラブが継続実施できるよう、引き続きご協力をお願いします。今年もこの事業に温かいご支援をいただき、ありがとうございました。
市区町村 |
静岡市 |
団体名 |
静岡県聴覚障害者協会 |
URL |
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